2023年04月07日 09:30
5年ほど前から社長交代の件は聞いていました。
実際、昨年末から代替わりとなりましたが、事前にわかっていたので戸惑う事もなく、5年間背中を見続けてき、会社とはどうあるべきかの根本的なことは学べたので、現時点での苦労という苦労は感じておりません。
逆に感動の方が大きいくらいですね。
当時、内定先の企業を自己都合で辞退してしまい、大学在籍中にアルバイトでお世話になっていた運送業に従事しておりましたが、気持ちが徐々に頑張った分だけ評価してもらえるような職に就きたいと思うようになり、当時㈱竹延の副社長だった父親にその旨伝えたところ、『お前がその気なら』と承諾してもらい入社したのがきっかけです。
今から18年程前です。
女性のテクニックでやれることがたくさんあります。「職人は男性が当たり前」ではないんです。
意欲のある女性が活躍し続けられる組織であるためにどうやったらできるかということに取り組んでいます。
弊社もハローワーク含め色々求人募集はしていますが、キャリア育成に重きを置きたいので中途半端に経験がある人材よりも、35歳くらいまでの未経験の方が歓迎です。
いかにその年代の人達に入職してもらうかがカギになってきます。
経験がなくても、弊社キャリア育成には長けているので大丈夫です。
むしろ変に経験があった方が弊社の考えるキャリア育成には時間がかかる場合も想定されます。
実際に『〇〇〇が得意です。』と、面接のときに本人から聞いていても、実際現場で作業してもらったら大したことなかったりとする場合も過去ありました。
私が考える一番の違い・強みは『優秀な職長』それに尽きると思います。
普段、私含め、番頭社員、それぞれが各得意先(支店・現場含め)訪ねて営業します。
ご挨拶から始まり、軽く雑談、現場概要説明、見積、VE提案、最終見積提示といった流れで、折り合いつけば受注する事になります。
営業自体は難しいものでありません、新規開拓するのであれば別ですが、弊社の場合、一部を除き今までお付き合いさせてもらっている得意先様への営業がメインなので、一見さんのような営業をする訳ではありません。
ただ中には「金額も他社と変わらなかったけど、竹延さんのところで決めるよ。」と言っていただける場合があります。
その場合、何が最終的な決め手なのか、理由は先ほどの通り『優秀な職長の配置』です。
現場の所長さんが、『前に現場の〇〇職長のおかげでうまい事いって助かったわ』、『また〇〇職長来てくれるんかな?』という言葉が聞けたら、ほぼこっちのものです。
ある意味、社長・担当番頭よりも、トップ営業マンに彼らは該当するのです。
現場の「Q・C・D・S・E」でが円滑にまわるまわらないは、ほぼ職長の采配にかかっているといってもいいでしょう。
ちなみに弊社の関係職人全て含むと、約300名前後になります。
その300名でも職長といえるメンバーは、約70名。
70名もの営業マンが在籍していると思ってもらえれば、弊社の強みが分かっていただけるでしょう。
もうひとつは、塗装ロボット事業の推進です。
現場の塗装工事において他社に参入されていないのが強みです。
ロボットが壁面吹付塗装などの単純作業を担うことで、職人は一流の技能の伝承に専念でき、やる気にも繋がります。
建設業界にかかわらず、他の業界でも多くの代表は、社長業に徹している場合がほとんどだと思います。
それはそれで企業の一つの企業体制であり、否定するつもりは全くございません。むしろ羨ましいと思っているくらいで。
しかし、私は立場的にも今後はあまり数多くの現場を担当する事もできませんが、ゼロにするつもりもないのです。
企業のトップが現場を知りつづけることは、意義のあることだと思っています。
得意先様との会合や定例会、協力会社代表同士での雑談含め、担当番頭や従業員から聞くだけの情報では足りないと思うからです。
現場を担当していて肌で感じる事、新しい事への取り組み、現場での悩み事、聞いている情報と実情との違いを把握したり、自分の目で見て、聞いて、話す事の大切さ。それを真の意味で理解していなければ、発言に説得力が生まれない。
『竹延社長はああ言っているけど、実際は違うんやけどな』と思われたら、代表として失格ですし、浦島太郎状態になってしまいます。
仕事以外でのルーティンを作り、心身ともに整えるように日々調整はしています。
通える範囲でジムにいきワークアウトする。サウナやお風呂に入り、そこでリセット。
そういう日々のルーティン時間を出来るだけ確保するようにし、メンタルも筋肉も整えるようにしています。
自分を大切にし、気持ちに余裕がなければ社員にも余裕を持って接する事ができない。
先日まで日本中が熱狂していたWBC侍ジャパンのように、私自身、そして従業員一同、何事にも前向きに逆境を笑顔で跳ね返えせるぐらいの気持ちを持っていきたいですね。