株式会社ウィル / 代表取締役 溝口奈穂 氏
「事務代行 大阪」で検索すると最上位にヒットするのが、今回の企業。
痒いところに手が届く、きめ細かな行き届いた
事務代行サービスを心がけており、多くの企業から支持されている。
株式会社ウィル 代表取締役 溝口奈穂 氏はビジネスパートナーと一緒に起業した2年後に、同社を買い取って代表取締役に就任。
結婚、専業主婦、妊娠、出産、育児、離婚、そしてパート勤務を経てきたからこそ分かる、
女性が働きやすい職場づくりを目指している。
社内マネージメントから代表取締役への新たなキャリアへ
どういった経緯で会社経営をすることになったのだろうか。
結婚をして専業主婦をしていた時期があって、その頃にパートタイマーとして働き始めました。建設会社の経理事務の仕事でしたが、その会社が倒産したのです。倒産した会社の社長さんのご紹介で、コンサルティング会社を経営されていたオーナーの方と出会いました。その方はパソコンを全く使えなかったため、その会社では、社会保険や雇用保険の手続きといった総務全般、経理、決算、法人登記など、ありとあらゆる事務を通して社内のマネージメントを私がしていました。
代表が話すアイデアを書類にまとめたりプレゼン資料を作成したりするうちに、アイデアを具現化することが得意になっていた溝口氏。経営者と会う機会が増える中で、世の中の経営者は事務処理やパソコンが苦手な人が多いことに気づく。
そんなとき法人買取の話があり、溝口氏が
会社を買い取って代表取締役に就任し、事務の代行業務を請け負う
会社をオーナーと立ち上げることになった。
溝口氏は事務しか経験がなかったためオーナーが営業的なことを担当、溝口氏は社内のマネージメント業務と受注した仕事の処理に専念した。
経営者として着実に人脈を築きながら数年を経た頃から、オーナーとの間に意見の不一致が発生するようになった。
2017年に社名を変更した頃から意見が合わないことがあったことと、自分で人脈が出来てきた時期でもありましたので、私自身で会社をやると決め、完全独立しました。
思いやりとは? 溝口氏の気づきが会社を変えた
社名変更をした同じ頃、1年半の間に5人の社員が入社しては辞めていくという状況があった。
入社しても、短い期間の人だと3~4カ月で辞めてしまうのです。その問題を、ある方に相談したら、私に思いやりがないといわれました。
溝口氏としては、相手にもっと良くなってほしいと思えばこそのアドバイスをしていたという。
アドバイスをすることって、相手を変えようとすることになるじゃないですか。それがまさに思いやりがないということに、後になって気が付きました。自分が変わらないと、周りも変わらないのですよね。
思いやりがある生き方とは、どんな生き方なんだろう? そう考えた末にまず始めたのが、
社員との面談だった。
新しく雇用した社員から月に一度面談の時間を設けるようになり、
アドバイスではなく傾聴する姿勢に徹したところ、以前とは打って変わって
社員が定着するようになったそうだ。
話す内容は、公私ともども多岐に渡るという。
この前、お父さんが怪我をなさったって聞いたけどその後はいかがとか、子供がいる社員には学校での状況など悩みはありませんかというようなことを、長いときは1時間くらいかけて話すことがあります。何か悩んでることに対して、国が設けている施策を利用できそうなことがあればお話をしたり、役所に聞いてみたらどうかなど情報を提供したりすることもあります。
弊社の理念「I'll be there」 ~そばにいて寄り添い、共に成長する~
一緒に会社を設立したオーナーから完全に独立した溝口氏が、今の会社で目指していることは何だろうか。
基本的には設立当初から変わっていません。弊社の理念が『I'll be there』。そばにいて寄り添い、共に成長するという意味です。
起業当初に私がつくった理念で「寄り添う」という言葉が、会社にマッチしていると思っています。この副題に『そばにいて寄り添い、良し悪し、清濁等、相反する物事を何事も常に両面から柔軟な対応できる耳をもつことを信念としています。』とあります。
これも起業当初からずっと掲げていまして、とにかく人の話を聞いて、クライアントさんに寄り添う経営をしたいと考えています。
その精神が、今の社風や社内文化にも通ずるところがあるのだろう。スタッフ同士のコミュニケーションは、上手く取れているという。
弊社のスタッフ同士で、しっかりコミュニケーションが取れていますし、私自身が女性だからなのか、スタッフが女性ばかりなんです。やはり女性が働ける環境を上手くつくれるようにコミュニケーションを取り、スタッフ個々の人と成りやどんな家族構成なのかといったプライベートな事情に至るまで自然と共有できています。
スタッフが有給休暇を取得したいというときも、スタッフ同士で業務を調整しあって対応する風土が出来上がっているそうだ。
お互いのことが分かっているので、結構思いやりを持てる関係性が出来ているんじゃないかなと思います。
失礼ながら、スタッフの年齢層を尋ねてみると「平均は40歳を超えています。全員が結婚歴をもっていますが、現在はそれぞれに事情が異なります。」とのこと。溝口氏は、
女性がのびのびと活躍できる場をつくりたいという。
女性という性別だけで制限がかかって、あるいはかけられて何かを諦めなくていい環境ですね。子育てをしながら働けたり、定時ですぐに帰れたりできる環境をつくりたい。
経営者目線を持つ人材を育成したい。女性を多く雇用して事業承継に備える
この先、時を経て、事業を承継するときが来るはず。自分が育てた人材に継いでもらうか、あるいはM&Aになるかはまだ見えてこないが、会社は必ず継続させたいという溝口氏。いずれの場合にも、経営者の目線を持ってもらうことが必要だという。
クライアントさんのことを、より深く理解ができること。そのためには経営者目線が必要になってくるので、中小企業の経営者の立場に立って考えられる人材を育成したいと思っています。
そのためには、クライアントから引き受けた業務をしっかり対応することが大事だという溝口氏。
メール、LINE、電話など、クライアントとのやり取りは多種多様だ。相手に不快感を与えず、クライアントが何を求めているのかをしっかり聞いて理解した上で、スタッフからの提案も聞いて切磋琢磨できるような間柄にならないと、経営者目線をもつことは難しいという。
もっと短いスパンで今後1年、3年先の展望としては、
女性を多く雇用したいそうだ。
もちろん事業は拡大していきたいですし、私に変わる人材育成も急務だと思っています。
その一方で、溝口氏が会社に来なくても事業が回るような仕組みづくりもしたいとのこと。
将来必ず訪れる事業承継の礎となる人材と、女性が働きやすい環境づくりに期待が増す。
女性と寄り添い、活躍できるまた新たな、ワークライフバランスの大阪企業が生れている。
株式会社ウィル
本社:大阪市中央区内本町1丁目1-6 内本町B&Mビル6階
オフィシャルサイト:https://will-inc.space/