元よしもとクリエイティブ・エージェンシー社長が仕掛ける、「広報のがっこう」
合同会社オフィスPLAYワーク / CEO(最高経営責任者) 水谷暢宏(のぶひろ)氏
元よしもとクリエイティブ・エージェンシー(現吉本興業株式会社)の社長を務め、エンターテイメント業界で数々のプロデュースを経験し、NSC(※1)の校長、よしもとクリエティブアカデミー学院長など学校運営も手掛けてきた水谷暢宏氏。
2019年に56歳で前職を辞め、エンターテイメントコンテンツや地方創生に関わる企画のコンサルティング、プロデュースなど、おもしろいことを見つけ出し、応援している。
そして、新たに始めるのが、2024年5月に開講する中小企業、スタートアップの人達の情報発信に役立つ、広報のビジネススクール『広報のがっこう』である。
今まで培ったプロデュース力を生かし、1人でスタートさせた合同会社オフィスPLAYワークからいったいどんなことが生み出されていくのか。
「オモシロいコンテンツや人を応援する」が仕事の理念という CEO(最高経営責任者) の水谷暢宏氏に話を伺った。
(※1)NSC:正式名称はNSC吉本総合芸能学院。通称NSC。吉本興業(旧よしもとクリエイティブ・エージェンシー)が1982年に創立した、主に新人タレントを育成する目的で作られた養成所。

このまま続ければ、体がもたない
2019年7月20日、1人の男がよしもとを退社した。
当時は、よしもとクリエイティブ・エージェンシー社長(現吉本興業株式会社)から、親会社の吉本興業ホールディングス 取締役となっていた。
当時体調は最悪。腰も体もボロボロだった。 このまま、業務を続けていれば体がもたないと56歳で退社。
その日は奇しくもよしもと芸人の闇営業の記者会見が行われていた日だった。
その男とは水谷暢宏氏である。
闇営業の記者会見はたまたま重なっただけではあったが、なかなか劇的な日が退社日となった。
学校事業とか、いろんな業務をめちゃくちゃ兼務していました。10数社の取締役を兼務していました。
元々腰が悪かったし、血圧も高い。このまま続けたら「あかん」と思いまして、辞表を出しました。
Q.辞めてからの計画は立てていらっしゃったのでしょうか?
今まで仕事が大変だったので、とりあえず趣味を楽しんで、遊ぼうと思ってました。
その前に、ボロボロになった身体を立て直そうと、週に2回のジムに通い、1日1万歩を目標に歩き、お酒やたばこの量も減らした。
その甲斐あって、体重も10kg減り、ずいぶん腰の調子もよくなった。
これはおもしろい! サーカス三昧の日々が始まる
サーカス好きだった水谷氏は、2020年1月に開催されたモンテカルロ 国際サーカスフェスティバル(※2)に出かけ、衝撃的なシーンを目撃した。
(※2)モンテカルロ 国際サーカスフェスティバル:毎年1月にモナコで開催されるサーカスフェスティバル。1974年にサーカスのパフォーマーを彼らの職業の頂点で認識し、促進するために催された。
シルクドソレイユや世界の一流を跳ねのけて、和歌山の10歳の少年が国際的なサーカスのフェスティバルで金賞を受賞したんです。日本でやるなら、ぜひ手伝いたいと。
サーカス界のアカデミー賞ともいわれる「モンテカルロ国際サーカスフェスティバル」で日本人初の金賞を受賞したのが、和歌山県印南(いなみ)町在住のマルチネスブラザーズであった。
30秒間で最大50回連続で人間の足の上で宙返りを繰り返し続ける足技は、世界5カ国、7つの大きなサーカスフェスティバルや大会において全て金賞を受賞していた。
彼らの父親は大手サーカス団に在籍していたコロンビア出身のアラン・マルチネス氏であり、母親は日本人の小深田尚枝さんである。
子どもが12人いる大家族だ。アランさんを団長に、アランさんの兄弟や子どもたちがメンバーとして所属しているサーカス団「さくらサーカス」を2020年11月に和歌山県印南町で旗揚げした。
彼らはコロナ禍でお客さんは来ないので、ぎりぎりの暮らし。
ブレークの「芽」があると思い、各局のテレビ局におもしろいものがあるよとアピールしたり、スポンサーになりそうな人を紹介したり「さくらサーカス」をプロデュース面で応援しました。
コロナ禍で大変な時期ではあったが、少しずつ「さくらサーカス」はテレビに取り上げられるようになり、公演場所も和歌山から大阪、中国地方へと広がっていった。
実は、水谷氏は学生時代にあの「木下サーカス」で照明のアルバイトをしていたほどのサーカス好きで、よしもと時代は、中国雑技団を始め、諸外国からマジシャンやジャグラーを呼び寄せて、NGKに出演させる担当をしていた。
「さくらサーカス」は稀有な存在です。サーカスやりたいな。スポンサーいるな。集めようって。マスメディアの助けもあって観客動員数は増えてきました。
現在、テレビ広島主催で、「さくらサーカス」の公演中です。
「さくらサーカス」が中国地方初上陸をはたし、現在広島市で2024年2月3日~5月26日まで開催中である。
<参考>https://www.sakuracircus.co.jp/

「オモシロいコンテンツや人を応援する」が仕事の理念
おもしろい人、変わった人を見つけるのが得意だという水谷氏は、中小企業の経営者との付き合いも増えてきた。
中小企業には独自の技術力を持っている会社がたくさんあります。
SNSの普及で新しいマーケットが出来たり、大きくなっているのにも関わらず、「あんた宣伝してへんやん!」という経営者も多い。
中小企業の経営者に広報・PRの役立つスキルを付けさせたいと思い、自ら広報・PRの学校へ入り基礎から学び直しました。
またWEBのこの時代、プログラミングとかの勉強も同時にしました。
広報・PRの生徒の中では最年長だったそうだ。
その成果もあり、記者目線でプレスリリースを書くことなどを再認識したそうだ。
Q.今、新に取り組んでいらっしゃることはありますか?
2024年の5月に『広報のがっこう』を開講します。

そういいながら、出来立てほやほやのチラシを見せてくれた。
キャッチコピーは「中小企業・スタートアップの皆様 情報発信に役立つ おもしろ広報 学びませんか。」とある。
よく目を凝らしてみると、『広報のがっこう』のロゴ・マークの中に小さな文字で「AHODEMIC」と書かれていた。
・・・アホデミックって!(笑)
しかし、内容はいたって真剣、実践的である。
ここでは、広報に必要なおもしろい仕掛けを学ぶことができ、お金をかけずに知恵を絞ることで、マスメディアの掲載を目指す。
講師陣は、おもしろい才能のある人を発掘する手腕に長けた水谷氏が見つけてきたスペシャリストな方たちばかりだ。
例えば、落語の台本コンクールで優勝した落語作家、元新聞記者で何件もの中小企業支援をしている方、広報PR代行で多くの実績を持っている方といった、なかなかの強者が揃っている。
笑いとエンターテイメントのノウハウを社会の皆様に還元したいと思っています。
タテ社会で会社組織として動くより、スキルとスキルを結びつけるとスピードが出ます。
基本的におもろいことが好きなので、どんどん企画は沸いてくるんです。
あと何年動けるかわからないですから、思いついたらすぐ動きます。
笑いとビジネスを掛け合わせたときに、どんなものが生まれるのか。
時代をけん引する今までにない新しいものが誕生するかもしれない。
笑いの力で地域社会に貢献する水谷氏のこれからの動きに目が離せない。

合同会社オフィスPLAYワーク
大阪市西区北堀江1丁目6−2 4F、コクリワーク 内
オフィシャルサイト:https://office-playwork.com/
『広報のがっこう』:https://omosiro-koho.com/
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