地元商店(テン)に価値(プラス)を生み出して、22年。 ビジネスの“攻守”に長けた企業、それがテンプラス!

株式会社テンプラス 代表取締役社長 保 喜博 氏



以前なら、企業の平均寿命は30年が定説だったが、どんどん短命化しているのが現状だ。
中小や零細企業、個人商店であれば10年、いや5年ですら存続が危ぶまれている。昨今のコロナ禍を考慮すれば、「短命化」がさらに加速することは想像に難くない。そんな危機的状況にある現況に対し、『経費削減』と『販売促進』の両面から“救いの手”を差し伸べるのが、大阪市港区(全国10拠点)の株式会社テンプラス代表 保 喜博(たもつ よしひろ)氏だ。実は、100年続く米穀商の3代目という別の顔も持っている。そんな彼が、家業とは全く異なる分野で起業した経緯や、ビジネスにかける想いを聞いた。

地元商店(テン)に価値(プラス)を生み出して、22年。 ビジネスの“攻守”に長けた企業、それがテンプラス!


お世話になった大阪の街に“スキル”を還元し、活性化に貢献


保氏が起業したのは、今から22年前のこと。当時「日本一の小売業」と称された大手総合スーパーを希望退職した直後。学卒で社会に出て以来、がむしゃらに働き若くしてバイヤーや店長などを歴任。最終的には支配人にまで上り詰めた保氏にとって、久しぶりに味わう“長い夏休み”を満喫していたときだった。

長年勤めた会社が経営難となり、私の頭に浮かんだのがちょうど流行っていた映画『タイタニック』のワンシーンでした。絶対に沈まないと思われていた巨大客船が、沈没してしまう。恩を受けた会社でしたが、沈む船に乗りつづける人はいません。会社が希望退職者を募ったとき、私も迷わず手を挙げました。貯金もあったし、退職金もあった。会社都合の退職ですから失業保険も入る。慌てて働く気も起こらず、退社後はしばらく、大阪の街をただぶらぶらと歩いて過ごす日々が続きました。


そんな保氏の目に映った大阪の街は、ひどく活気がなかったと言う。
勢いがあるのは、全国にチェーン展開するような東京資本の会社だけ。地域の個人店などは売り上げが伸びず、経営難に苦しんでいた。

どれだけ優秀な経営者でも、売り上げはコントロールできません。水物ですもん。だけどね、経費はコントロールできる。そのことを私は、在職中から痛感していました。バイヤーや店長という仕事に、経費削減は付き物ですからね。「大阪の街を元気にしたい」。その想いから、私の知識やスキルを地域に還元して個人店を支援しようという考えに至ったのです。


経費削減から売上拡大まで、ビジネスの“攻守”を一手に!


保氏は早速、徹底的に経費を削減する新サービスの提供に乗り出した。テナント料や公共料金を筆頭に、コピー用紙やクリアホルダーなどの物品購入にかかる費用など、ありとあらゆるランニングコストを見直し、カットするサービスだ。

このビジネスはほんと、楽しくて仕方なかったですよ。だって、お客様はみんな大喜び。「ありがとう」と言って、新たな顧客の紹介もしてくれました。まさに喜びの連鎖としか言いようがありません。前職の同僚や上司たちが全国に散らばってそれぞれの道で活躍していたこともあり、人脈を生かして大企業と仕事をする機会も増えていきました。

順風満帆の新ビジネスにも、やがて転機は訪れる。

経費を圧縮するにも限界がありますし、それだけでは淘汰される。会社の成長を考えれば、売り上げを伸ばし、利益を出さないといけません。「販促もやってくれへん?」。当然の流れとして、売り上げアップの施策を望む声が、顧客から寄せられました。それに応える形で、印刷にWEBに、事業はどんどん拡大。アプリやホームページの制作は7年前から。最近では『PUSHPLUSドウガ』サービスもスタートさせました。


地元商店(テン)に価値(プラス)を生み出して、22年。 ビジネスの“攻守”に長けた企業、それがテンプラス!


『PUSHPLUS』動画サービスが「質」・「価格」にこだわる理由


リリースして間もないサービス『PUSHPLUSドウガ』の概要とその理由について、保氏は次のように語った。

『PUSHPLUSドウガ』は、10秒のPR動画を制作し、15,000円(税別)という破格で提供するサービスです。「10秒」という短い尺にこだわっているのは、広告としてスキップされにくく、商品やサービスの魅力を充分に訴求するため。通常、エージェントや代理店で制作を依頼すれば、おそらく何十万もかかるでしょう。私たちの場合、社員に優秀な技術者がいるので、外注費が抑えられる。そして、全国に仲間や顧客がいる強み。素晴らしいサービスをリリースしたら、それを全国の顧客や仲間にアナウンスするだけで大量の受注が見込める。
だから、ローコストでもハイパフォーマンスなサービスが提供できるのです。高く売る気は毛頭ありません。


保氏の語る「全国の仲間」とは、テンプラスの事業の1つ、交流会プラス事業によるもの。創業当初から、関西をはじめ、札幌、仙台、東京・名古屋・広島・福岡・沖縄など全国で異業種交流会を展開してきた保氏。彼が長きにわたって超多角化事業を推進し続けたことで生じた恩恵の1つと言えるだろう。

地元商店(テン)に価値(プラス)を生み出して、22年。 ビジネスの“攻守”に長けた企業、それがテンプラス!


「世の中を元気に!」その想いの“次なる矛先”は、音楽業界!


この先、テンプラスはどこへ向かうのか。最後に、今後の展望について尋ねた。

新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年、何もかもが自粛モード。時間を持て余し、学生時代にのめり込んだバンド活動を再開しました。当時は、アルバイトをしてお金を貯め、スタジオを借りて練習し、学園祭やライブハウスで披露したものです。そのライブハウスがコロナ禍で苦況に追い込まれています。このまま誰も何もせずにいたら、日本の音楽シーンにも悪影響が出ると心配になりました。テンプラスの出番だ!と思いました。


日本全国のライブハウスの復興とバンドマンの復活を願い、保氏は自ら作詞作曲に励み、志を同じくするバンド経験者と共にアーティスト活動を行なっている。

テンプラスエンタテインメントという音楽プロダクションを作りたいですね。僕が、所属アーティスト第1号です。すでに7曲作って、5曲は収録済み。これからミュージックビデオの作成も控えています。作った楽曲は、テンプラスレーベルで販売して…。


地元商店(テン)に価値(プラス)を生み出して、22年。 ビジネスの“攻守”に長けた企業、それがテンプラス!


世の中の困りごとを自分ごとと捉えて、ポジティブな解決を試みてきた保氏。
マイナスからプラスへ、守りから攻めへ。彼のようなマインドを、社会は必要としている。

株式会社テンプラス
本社:〒552-0021大阪市港区築港3-8-2(TEN+ビル2F)
オフィシャルサイト:https://tenplus.co.jp/