企業価値を左右するISO規格認証サポートの業界トップ企業が放つ、世界への「矢」

株式会社スリーエーコンサルティング / 代表取締役社長 竹嶋寛人 氏



カーボンニュートラルやSDGsに取り組む企業が投資家の注目を集め、企業価値を高めている。いずれも地球的課題であり市場規模も急速に拡大している中、これらの課題に取り組む企業の将来性を買って投資先として重視するようになっているのだ。
そのために必要なのは、企業の取り組みを客観的に評価する指標。こうした国際的指標の先駆けともいえるのがISO規格(※1)だ。
ISO規格の取得・運用・更新をサポートすることに特化した会社として発足し、他社に先行したことと現在でも月4万円というリーズナブルな価格で国内トップの実績を誇るのが、株式会社スリーエーコンサルティング(以降3AC)。
230名を超える従業員を率いるのは代表取締役社長 竹嶋寛人氏。37歳の若き事業家だ。

「東南アジアなど世界に展開していきたい。そこには可能性が広がっている」と新たな展望を描いている。
(※1)ISO規格:国際的な取引をスムーズにするために、何らかの製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしよう」という国際的な基準であり、制定や改訂は日本を含む世界165ヵ国(2014年現在)の参加国の投票によって決まる。


企業価値を左右するISO規格認証サポートの業界トップ企業が放つ、世界への「矢」


顧客企業の負担を減らすサポートで、手掛けた8000社以上の認証率は100%


ISO規格は、スイスに本部を置く国際標準化機構(ISO)が定める規格。第三者機関の認証を受けることで国際的な信用を得ることができる。日本では工業製品の規格としてJIS(日本産業規格)があるが、これはISO規格を日本語訳して定められたもの。JISは主に、サイズや品質、性能などモノの規格であったが、近年注目されているのは、マネジメントシステム規格としてのISO規格
たとえば、ISO9001は品質マネジメント規格、ISO14001は環境マネジメント規格だ。
企業の工場や社屋にその認証を大きく表示されているのを見ることも多い。

当社はISO規格のほか、個人情報の保護体制が整っていることを表すPマーク、情報セキュリティマネジメントシステムが構築・運用されていることを示すISMSの認証取得や運用更新のコンサルティングを行っています。
1999年創業以来、これまで8,000件を超える支援実績があり、認証率は100%です。
企業の中にはISOが必要だという意識は強いものの、無駄に人と時間を割いて、かえって職場の業務が停滞し空気が淀んでいるところも多く見かけます。
当社はプロに任せた方がいい作業を私たちが担当することで、企業の方には本業に集中していただくという点に力点を置いています。


企業価値を左右するISO規格認証サポートの業界トップ企業が放つ、世界への「矢」

厳しい社内基準をクリアした自社コンサルタントが伴走、企業価値を高める


ISO規格は一度取得したら終わりではない。毎年審査があり、継続して取り組まないと認証が取り消される恐れもある。それだけに、企業側の意識変革が重要であるし、サポートする側としても長期的なパートナーであり続ける努力も必要だ。こうした課題に対応できる担当者の育成には組織全体として取り組んでいる。

230人を超える社員のうち約100人を数えるコンサルタントはすべて自社の社員で、一人前になるまでは1対1で指導し、4段階に分けてスキルを徐々に取得させるようにしています。約6か月でお客様の前に出るようにはなりますが、テストに合格しないと次のステップに進めないので、一人前と言えるまでに約9カ月はかかります。
伴走型のコンサルティングを目指しており、私たちが入ることでお客様企業の課題が明らかになり、それに対して解決策を提示してともに取り組み、会社全体の活性化につながっていくように心がけています。


入社初年度から成績優秀。転職後9年目で社長ポストに


竹嶋氏が入社したのは2012年。新卒で入社した飲食店運営会社が24時間2交代勤務だったため、朝の仕事がしたいと転職エージェントに依頼。最初に紹介されて面接に通ったのが3ACだった。社員はまだ15人程度だが競争の厳しい世界だった。
そんな中で入社初年度に新人賞、翌年に社長賞を受賞したのをはじめ、トップの成績を挙げ続け2021年には代表取締役社長就任、2023年にはMBOにより株式を取得するに至った。

あの頃は休みの日も殆ど事務所で仕事していましたね。もちろん今は労働環境もだいぶ整ってきているので休日出勤なんてあり得ないですが。
経験していないことをやるのが好きだったし、転職組ゆえの覚悟もあったのでしょう。自分で勉強したのはもちろんの事、受注がたくさんあったので、それをこなすことがいいOJTになりました。
あまりカッコつけるようなタイプではないので、お客様からはしゃべりやすかったのではないでしょうか。その後も会社の業績が伸び続けると同時に私自身もトップの実績を積み重ねていましたので、社長に就任することも違和感なく自然に受け入れていましたね。


企業価値を左右するISO規格認証サポートの業界トップ企業が放つ、世界への「矢」


社員重視の労働環境づくりに邁進。キーワードは「夢」


社名の3ACの「A」はArrow(矢)の頭文字。毛利元就の「三本の矢」にちなんで、社長、副社長、専務の3人でまとめ上げていく体制にし、それまでの「右向け右」が当たり前だった「トップダウン体質」からの脱却を図った。
会社資金の使い方も、従業員への還元や成長に使うように改めた。更に様々な福利厚生施策を始めとした快適な労働環境の整備にも力を入れる。そこで掲げるのが「夢」だ。

社員一人一人が成し遂げたい夢を本気で応援する会社でありたいと考えています。
社員が抱く夢を、より具体化するためのアイテムが「100リスト」です。
年初めに1年間で実現したいことを100件リストアップしてもらい、一つ達成するごとに会社が300円で買い上げる仕組みです。夢の中身は仕事でもプライベートでもなんでも構いません。私は長い間リストを作り続けて、実現させたことは消していっていますが、現在でも600残っています。自分でリストアップすることで、想定していなかったことへのレスポンスが早くなっているのを感じますが、社員にも自分が決めたことを達成することがマネジメントだという実感を持ってもらいたいですね。
このほか、夢をビジュアライズ化してもらう「夢ブック」も社員は作っています。
夢に日付を入れることで、その夢は目標に変わります。夢ブックを眺める時間が多い人ほど達成率は高まります。いずれにしても、大人になっても夢を考える時間が当社にはあるということを、進路を考えている人にはぜひ知ってもらいたいですね。


DXや健康経営に事業内容を広げ、SDGsへの取り組みも


業界ではトップに立ち続ける3ACだが、竹嶋氏には「斜陽の段階に入った」という危機感がある。
ISOやPマークだけでは先細りをしていくのではないかと危惧しているのだ。このため、事業内容の拡大に取り組んでいる。
顧客企業、ひいては社会全体のDX実現に向けたビジネス変革を推進していく構えだ。
また、社員の健康を重視した「健康経営」を目指す企業をサポートするため、健康経営コンサルティング自己宣言書を発表して「健康経営優良法人」の認定を受けるなど、新しい分野への取り組みを強化している。
(※2)DX(デジタルトランスフォーメーション):企業がビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していくだけでなく、製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革するとともに、組織、企業文化、風土をも改革し、競争上の優位性を確立すること。


ISO規格に関しては認証を取得すべき会社は大体取得して、ISOだけでの拡大は難しい時代になっています。現在3500社ある当社の取引先も、8割が中小企業です。そこでDX、健康経営のほかにSDGsへの取り組みも進めています。
従来の事業内容だけでは限界が見えていますので、新しい課題にキャッチアップしてスキルを身に着けていきたい。まだまだできていない分野ですので、かえって可能性を感じています。また、コンサルタント達の力量もまだ伸びしろがあると感じています。
本来の意味のコンサルティングができるようになると、従業員の納得感や満足感も増して仕事が面白くなるはずですので、事業拡大とともに新しいフェーズ(局面)に向けた社員教育にも力を入れていきたいと考えています。


企業価値を左右するISO規格認証サポートの業界トップ企業が放つ、世界への「矢」

目指すは世界。ベトナム、インドネシアに拠点設け、新たな挑戦に乗り出す


もう一つ感じている危機感が、社員のモチベーションを考えたとき、金銭報酬に偏っていると限界があるということだ。
このため、納得感や満足感、やりがいといった感情報酬に視点を置き換え、挑戦する姿勢を高めたいと考えている。
その点で目指すのが世界だ。

ISOは世界共通ですので、言語が変わっても関係なく、これまでの経験が生かせます。民間のやり方は変わりありませんので、外国へ行っても通用するノウハウもあります。既にベトナムに拠点を構えていますし、インドネシアでも拠点づくりを進めています。発展が続く東南アジアは特に、ISO認証の需要は今後急速に高まっていくと思いますので、やりがいは十分にあるはずです。海外展開を通じて、社員にも自らの可能性を広げていってほしいですね。


世界共通基準のISOで先行者利益を獲得した株式会社スリーエーコンサルティング。
いよいよ世界に向けたArrow(矢)が放たれた。

企業価値を左右するISO規格認証サポートの業界トップ企業が放つ、世界への「矢」



株式会社スリーエーコンサルティング 
本社:大阪市北区中之島2‐2‐7 中之島セントラルタワー21階
オフィシャルサイト:https://www.3a-c.co.jp/
サービスサイト:https://ninsho-partner.com//


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